DIARY
日々のこと
2021年8月16日 ORDERMADE
約100年前の桐箪笥を再生しました
千葉県香取市佐原地区のフレンチレストラン香蕎庵さまから、廃棄される予定の桐箪笥を再生できないかとご相談をいただきました。
持主の方のひいお祖母様が嫁ぐ際に持ってきたもので、おおよそ100年前の桐箪笥。長い間倉庫で保管されていたため、本体と引き出しを全て水洗い、そして陰干し。
洗って汚れを落とすと虫食いの跡が目立ってきたため、調色したパテを入れて整えました。
上段には引き戸と棚板が付いていましたが、引き戸と棚板は撤去。棚板は本体に差し込んで付けてあったため、溝が見えてきてしまいました。溝を目立たなくするために、外した棚板から細い板を切り出し埋め込みました。
上段はワイングラスや、ウィスキーのボトルの置き場所に。下段の着物を収納するための引き出しは、桐箪笥に近い色で塗装をした細い木の棒を配置し、ワインボトルの収納へと再生しました。
引出し内部とグラスを置くスペースは、飲食店で使用するため掃除がしやすいようにウレタンで塗装しました。