DIARY
日々のこと
2018年1月22日
衣桁
千葉県香取市にある伊能忠敬記念館に衣桁を納品させていただきました。
伊能忠敬公が身につけていた裃を展示するために使用するものです。
打合せの際に裃の実物を見せていただきました。もしや教科書に載っている絵のものと同じものですかと聞いたところ、確実な証明はできないのですが同じものかと思われますとの事でした。
接着剤は展示物に負荷がかからないように化学的なものではなく、天然なものを使用して欲しいとのご要望でしたので、動物の皮などを煮込んで作られる膠(にかわ)を使用して組み立ててあります。
木材はキメが細かく木目が上品な山桜を使用しました。材木屋さんに用途を説明したところとても良い材料を用意していただけました。マグロでいうところの大トロと言ったところでしょうか。シンプルですが綺麗な衣桁が製作できたと思います。
今年は伊能忠敬公の没後200年とのことで、所縁のある香取市では5月に式典が行われるとの事でした。5月の式典は私も見に行ってみようと思います。