DIARY
日々のこと
2016年8月18日
俎板
以前仕入れた銀杏の木を使用して俎板(まないた)の試作をしました。
俎板は柔らかい木が良いとされています。
なぜかというと、日本の刃物は硬い鋼(はがね)と柔らかい地金(じがね)の二層で作られています。理由は鋼だけでなく柔らかい地金と合わせることで研ぎやすく手入れがしやすいように考えられてのこと。(よく考えられてます!)鋼は薄いものが使用されていて刃先が欠けやすいため柔らかい木が向いているんですね。
ちなみに海外の刃物は鋼だけで作られているので、海外版のまないたのカッティングボードは硬めの木が多いのです。
俎板に向いている樹種としては、柳、銀杏が高級品とされていてプロの料理人の方に愛用させています。
銀杏の俎板が優れている点を調べてみました。
・適度な油分で排水性が良い。
・柔らかいので刃物に優しい。
・フラボノイドを含むので匂いが俎板に移りにくい
という特徴があるようです。
俎板を試作するにあたり自分なりに考えひと工夫。
俎板の両端を手掛けと水はけの事を考えて、少しだけ欠き込みを入れてみました。用途に即したカタチができたかなと思います。
しばらく自分で使用して様子をみます。