にちようひん

DIARY

日々のこと

2018年10月22日

香取神道流 木刀納品

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少し前となりますが香取神道流の神武館様に木刀を納品させて頂きました。

香取神道流は室町時代中期に飯篠家直公によって創始された武術流儀で、兵法三大源流の一つです。また現存最古の武術流儀と言われています。

木刀に使用する樹種は樫が良いとされています。樫は鍬や鎌などの農具の柄や大工道具の鉋やノミの柄に使用されていますがそれほど需要が多い樹種ではありません。そのため普段使用している材木屋では取扱がありませんでした。そこで香取の材木屋さんに相談したところ入手できるとのことで手配していただきました。当初は白樫をお願いしていましたが、香取の佐原地区の祭りの山車用に確保してある赤樫があるからという事で赤樫も混合で用意して下さいました。

木刀の形状は意外と複雑です。手で持つ部分から先端に向かって細くなり、全体が弓なりに反っています。加工方法を検証してから実製作を行いました。50本注文いただいたのですが、初めての加工ということもあり多めの60本加工しました。加工途中で樫の木の内側からひび割れや大きな節が出てきてしまい最終的に47本の納品に…。人工乾燥を行ったせいか思っていたよりも材の質にバラツキが出てしまいました。

神武館では大先生の著書が英語に翻訳されていることもあり、海外からの門弟も多くいらっしゃるそうです。

以前地元の友人に誘ってもらい川崎の香取神道流の道場に見学に行ったことがあります。練習では身体に型を覚えこませることが重要なのだなという印象でした。鉋の刃を研ぎを始めた際も同様で手に型を覚えさせるという感覚でした。私の場合はまともな研ぎができるまで3ヶ月程度かかりました。ある時刃物と砥石がぴったりと合う感覚があり、一度その感覚を手が覚えることでその後は安定した研ぎが可能になりました。武道は全身を使うため身体が型を覚えるまで相当な時間が掛かかると想像できます…。

私の製作した木刀で少しでも上達のお手伝いができていたら幸いです。